資格

応用情報技術者試験の効率的な勉強方法

困ってる人

「会社から応用情報を受験しろって言われたけど面倒くさい。。。」

「応用情報の勉強時間ってどれくらい必要?」

「どうやって勉強するのが一番効率が良いの?」

こんなことを考えている人向けの記事になります。

本記事の内容

・応用情報技術者は取得する意味があるのか

・筆者が合格した時の勉強方法

・振り返り

本記事を書く経緯

この記事を書いている私は、IT業界で十数年SEとして勤めていて、業界歴11年目にして応用情報技術者の資格を取得しました。

元々会社から強制で応用情報を受けさせられていたり、こんな資格持っていても意味がないと思っていました。

しかし、応用情報はやはり取っておくべき資格と考えを改めるきっかけがあって、半年間の勉強の末、合格まで至りました。

この記事では、心境の変化が起こった体験談と、本格的に勉強してからは一発合格した時の勉強方法を共有します。

この記事を通じて、読者の方々に応用情報技術者試験に対して前向きに受けてみようって思っていただけたり、学習のモチベーションアップに繋がれば嬉しいなと思っています。

それでは、前置きはこの辺にして、本題に入っていきます!

目次

応用情報技術者試験は取得する意味があるのか

この記事を読んでいる人はおそらく応用情報技術者の資格が何なのかというところは知っていると思います。

なので、まずは応用情報技術者試験は取得する意味があるのかについて私の考えをご紹介します。

応用情報は身分証

応用情報とは、身分証のようなものです。

応用情報を持っているだけで、周囲の人はこの人がどれくらいのレベルか測ることができます。

例えば、頭の回転の速さ、それまでの努力量、やる気といったことを察することが出来ます。

実際、私が以前勤めていた会社では、応用情報の資格を持っていなくても昇進は出来たので自分含め積極的に資格取得に励んでいる人は少なかったです。

ただ、今振り返って思うことは、応用情報を持っていなくても優秀な人はいましたが、応用情報を持っている人で優秀じゃない人はいませんでした。

応用情報は持っていて当たり前

私はIT業界に入って10年目に転職をしました。その時に感じたのは、求人募集の必須資格に指定している企業がけっこうあるということです。

そこで初めて勤めていた会社の常識と世間とのギャップに気付きました。

結局、資格取得していなくても無事転職は満足いく結果に終えられたのですが、次の会社では応用情報は新人が取得する資格という位置づけでした。

なので入社後に慌てて取得して現在に至るという感じです。

自分が身を置く環境によってこうも変わるのかと身をもって体験しました。

合格にはやはり勉強が必要

私は恥ずかしながら応用情報は10回くらい受験しています。

会社で強制で受けさせられていたので、やる気もなく無勉強で10回特攻しました。

当然受かるわけもなく、午前問題だけ受けて帰ってました。

今思うと本当に無駄な時間でした。

ただ、合格した時はしっかり試験勉強、試験対策をして一発合格しました。

どうせやらなきゃいけないならしっかり勉強して一発で合格してしまった方が良いです。

とはいえ、試験勉強の準備期間は、普通の人であれば数か月に及びます。頑張りすぎてもモチベーションは絶対維持出来ません。

自分は試験の6か月前から勉強を始めましたが、3か月くらいで中だるみしました。

モチベーションのコツは仲間を見つけることです。

リアルの知り合いだとしんどい人は、ツイッターとか応用情報ドットコムという学習サイトの掲示板を活用すると良いです。

学習しているのは自分だけではないと思うと、自然と頑張れます。

合格した時の勉強方法

続いて、私が合格した時の勉強方法を手順4つに分解して解説していきます。

ポイント

手順①:午前問題の過去問を7年分実施する(3か月)

手順②:過去問題で分からなかったところを参考書で読んで覚える(①と並行)

手順③:午後問題の参考書を使って解き方を覚える(1か月)

手順④:午後問題の過去問を解く(1か月)

手順①:午前問題の過去問を7年分実施する(3ヶ月)

まずは、午前問題の過去問を7年分実施します。

いきなり過去問!?と思うかもしれませんが問題ありません。

最初は正答率10%とかでも良いです。ひたすら過去問を繰り返し解きます。

なぜかというと、応用情報技術者の午前問題は

過去問そのまま流用(4割)、新規問題(6割)

という配分だからです。

午前問題は過去問流用の4割を絶対に落とさないこと、それが午前突破の絶対条件です。

じゃあ問題と答えを暗記するだけでいけるやん!って思われますが、残念ながらそう単純な話ではありません。

新規問題の中には、過去問の問題文を微妙に変えて、正解が他の選択肢になる問題が1割ほど出ます。

なので学習する時は

正解がなぜその選択肢になるのか理解すること

他の選択肢がなぜ不正解なのかを理解すること

この2点が重要となります。

過去問を使った学習に関してはオススメが2つあります。

1つ目は応用情報技術者試験ドットコムです。

無料で前過去問全解説が掲載されています。

また、ユーザ登録すれば、学習履歴も自動で登録することが出来ます。

以下は私の学習履歴です。

問題と解説は用意されているので、あとはひたすら問題を解いて理解を深めていきます。

2つ目は応用情報技術者試験パーフェクトラーニングです。

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こちらは問題集+WebからPDFをダウンロードで全ての過去問を学習することが出来ます。

どちらでも学習方法、内容は同じです。問題を解いたら解説全てに目を通して下さい。

Webだけで学習を完結させたい人はドットコム、紙で学習しないと頭に入らない人はパーフェクトラーニングという感じです。

私の場合は、最初はパーフェクトラーニングで学習していましたが、カフェで勉強する時に荷物になるので、途中からドットコムで学習するようになりました。

手順②:過去問題で分からない部分参考書を読んで覚える(手順①と並行)

手順②と言いつつ手順①と同時並行でこちらも進めます。

過去問を解いても前提知識がないので、何故その解答になるのか分からない場面が多々発生します。

参考書を読んで分からない部分の知識+関連知識を理解していきます。参考書は辞書と思ってください。

分からないところはネットで調べるのも有りですが、私は参考書をお勧めします。

理由は、上に書いてますが、関連知識もまとめて目を通せるというところが最大のメリットです。

ネットで検索すると、分からなかったポイントだけしか知識を得られないですからね。

応用情報の午前問題は回答に似たような選択肢が用意されているので、それを判別出来るようになるためには参考書でまとめて知識習得するのが一番早いです。

私が使っていた参考書は応用情報技術者合格教本です。

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ここまでの勉強方法で午前問題対策を仕上げます。

次は午後問題対策をしていきます。

手順③:午後問題の参考書を使って解き方を覚える(1か月)

次は午後問題の参考書を使って、学習していきます。

使用するのは「応用情報技術者 午後問題の重点対策」(通称:緑本)です。

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どの合格体験を読んでも午後対策ではこの本が紹介されます。

この本では、

回答の導き方

回答の書き方

IPAの回答が何故その回答なのか

が丁寧に説明されています。

午後問題の回答はIPAのサイトに公開されていますが、文章問題の回答がなぜそうなるのか解説は一切ありません。この本はIPAの解答例がどういう考えでそうなるのかを解説しているため、説得力があります。

また、応用情報の全ての大問に対応しているため、人を選びません。

大問ごとに5問ずつくらい過去問が用意されているので、これらを解くことでIPAが求める答えの出し方を学びます。大事なのは正解することではなくて、IPAが求める答えに寄せられているかです。思考回路を午後問題回答用にしていく感じです。

問題集をある程度回して午後問題の感覚をつかんだら、直近の過去問題を解いていきます。

手順④:午後問題の過去問を解く(1か月)

午後問題の過去問は手順①で紹介した応用情報技術者試験ドットコムか、パーフェクトラーニングで学習します。

どちらを使うかは好みです。パーフェクトラーニングについて補足しておくと、解説がIPAの回答と全然違う場合がありネット上では評判がよくありません。

私の意見としては、むしろIPAとパーフェクトラーニングの解答の違いを分析することで理解度を深められるので、全然有りでした。(IPAの解答と見比べるのは若干手間ですが)

私の場合、午後問題は直近1、2年分を自分が選択する可能性がある大問だけ解きました。

正解率は5割~8割って感じで、試験直前まであまり安定してませんでした。

ここまでが私の勉強方法の紹介でした。

振り返り

最後に、振り返りとして、勉強時間、反省点をご紹介します。

ポイント

①勉強時間

②試験本番の自己採点結果

③反省点

①勉強時間

合格までに費やした勉強時間は合計160時間くらいでした。

8割くらいは午前問題対策に時間を割きました。

ネットで他の合格体験談を見ていると、IT業界に勤めて10年の割には勉強時間が多いですが、試験6か月前から毎日勉強していたのでその分勉強時間が多くなったと思います。

②試験本番の自己採点結果

午後問題は試験後に資格予備校から解答予想が公開されるのでそれで自己採点しました。

自己採点では午後問題は60点いくか怪しい程度でしたが、結果は71点でした。

自分の想像よりも高い点数になったのは、おそらく文章回答する問題で部分点が稼げていたのだと思います。

文章解答問題は、おそらく部分点の定義が決まっていて、それが書けていれば○点みたいな感じと推測します。

③反省点

勉強時間は裏切らない

試験6か月前から勉強開始したのですが、3か月ほど経って午前問題が仕上がった辺りで中だるみしてしまい、勉強しない時期が数週間ありました。でも時間が空いてもじっくり勉強して定着した知識は抜けていませんでした。

自分にあった勉強期間を見極める

私は試験6ヶ月前から毎日2、3時間勉強してましたが、合格後に思うことは、そのペースで勉強するなら試験3、4か月前から学習しても間に合ったなということです。

学習時間は人によりますが、どれくらいの期間であれば頑張り切れるかを見極めるのも大事だと思いました。

YouTubeで学習はアリ

計算問題などは解説を読んでも意味不明な場面にぶち当たります。そういった問題は大抵の場合YouTubeで解説してくれている人がいるので、YouTubeを有効活用すると良いです。

捨て問題は最小限にする

午前問題のアルゴリズム、基礎理論、ハードウェア、計算問題など初見殺しの分野も捨てずにちゃんと解いた方が良いです。文系の人や仕事で使わない人にはちんぷんかんぷんですが、じっくり腰を据えて解くとだんだん苦手意識がなくなっていきます。

私は午前問題の内、半分以上の時間をこれらの問題の理解に費やしました。これが一番大変で辛かったですが理解できるようになってくると、点数が安定していきました。

モチベーションを維持する方法を作る

合格するのが当たり前の環境に身をおいてください。それがモチベーションアップに繋がります。応用情報ドットコムやSNSなどには同じ目標を持つ人がたくさんいるので、そういう人たちの投稿を見て合格するのが当たり前という感覚を維持します。それが勉強のモチベーションになります。

家族に資格試験勉強することを伝えておく

私の場合、夜に毎日数時間勉強していたので、夕食後は家族の団欒も程々に勉強に集中していました。

資格勉強を始める前に、こういう理由で本気で勉強するから勉強時間ちょうだいって話を最初にしていたので、何かと生活面で協力してくれたと思います。

それなりに一人の時間が増えるので、家族には説明しておいて良かったなと思います。合格した時も一緒に喜んでくれました。

まとめ

今回は応用情報技術者を取得する意味と筆者の勉強方法をご紹介しました。

応用情報には合格する方法があり、その通りに勉強すれば合格出来るようになっています。

資格試験の合格、勉強に早いも遅いもありません。今日が一番早い日です。

当記事を読んで少しでも学習の参考になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

koya

■私立文系大学卒
■20代は仕事に全てを捧げました⇒転職してライフワークバランスの見直しに成功しました
■妻1人子1人の3人家族/東京暮らしです
■趣味は貯金額を眺めることです

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